ハードウェア / ESP32

ESP32+電子ペーパーで作れる卓上ガジェット|予定・天気・PC状態表示

今日の予定、天気、部屋の温度を、机の上に置いておく。電子ペーパーならではの表示と、完成までに必要な情報源・部品・設定を整理します。

編集:Noveruna / 確認日:
公式資料・販売情報に基づく判断ガイド。実機の使用レビューではありません。

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作り方・選び方の提案

予定と天気を、机の上に置いておく

朝、机に座ると今日の予定と天気が見える。仕事中は「集中中」の札になり、夜には明日の持ち物を表示する。ESP32と電子ペーパーで目指せるのは、こうした必要な情報を置いておける小さな掲示板です。毎回スマホを開く手間を減らしたい人に向くと考えられます。

制作例と、画面の外で用意するもの
作るもの表示内容追加で用意するもの
卓上カレンダー・予定表日付、今日の予定、次の用事日時の取得、予定データの読取り
天気・温湿度ボード予報と部屋の温湿度天気の情報源、室内用センサー
タスク・部屋の情報表示今日やること、在室・集中中タスク入力、ボタンや状態情報
PC状態モニター稼働状況、処理の完了、直近の温度PC側で数値を読み、送るプログラム
ニュース・AIの一言短い見出し、朝のメッセージ利用条件を満たす配信元、外部AI

これは制作案であり、完成済みアプリの動作レビューではありません。まず「常に見たい情報」を一つ選びます。ニュースも予定も全部載せるより、大きな文字で今日の予定だけを見せる方が、最初の完成を目指しやすいでしょう。

作り方・選び方の提案

ESP32は情報を受け取り、画面を書き換える

天気・予定・PCデータを取得・整形し、ESP32を経由して電子ペーパーに表示する図。電源はESP32と表示器の両方に必要で、最終更新時刻も表示する。取得・整形の実行場所はシステム構成により変わる。
情報の取得・表示と、電源を分けて設計する。

基本構成は情報源→取得・整形する処理→ESP32→電子ペーパーです。取得処理は内容によりESP32、PC、サーバーのいずれかが担当します。外部から届く天気予報と、接続したセンサーが測る部屋の温度は別のデータです。センサーだけで明日の天気が分かるわけではありません。

AIの短文はPC上のローカルLLMやクラウドAIで作り、ESP32へ文章や画像を渡す構成を基本にします。ESP32に電子ペーパーを付けても、大きなLLMが動くPCの代わりにはなりません。PC状態表示なら、PC側の情報取得・送信処理も必要です。

電源は別の役割です。USB給電を続けるか、対応した電池で動かすかを決めます。日時を保つRTCやセンサーは目的に応じた追加部品で、搭載済み製品なら内蔵分を重ねて買う必要はありません。

画面の端には「情報取得 9月11日 08:00」のような最後に成功した取得時刻を入れます。通信に失敗しても前の画面が残るためです。「次回更新予定」も併記すれば、表示の古さに気づきやすくなります。完全に電源が切れた後は警告の追記もできないので、時刻表示そのものが判断材料になります。

公式資料から確認

表示は残る。電池が減らないわけではない

E Inkの公式説明では、画面は電源を外しても画像を保持できます。また、周囲の光を反射して見せる方式です。紙のように表示を置いておく用途に向きますが、暗い部屋で自ら明るく光る画面を想定するなら、照明を含めた構成を考える必要があります。E Inkの特性説明

画像を保つ電力と、装置を動かす電力は別です。Wi-Fi接続、ESP32の処理、センサー、待機回路にも電力を使います。「必要なときに起きる→取得→更新→休む」という動作設計が、電池運用の検討点になります。最初はUSB給電で動作を確かめ、その後に省電力化する進め方を提案します。

書き換え中は画面の反転やちらつきが見える場合があり、部分更新を続けたときの残像対策も製品ごとに異なります。E1002の公式手順では、残像を避けるため少なくとも1日1回の更新、長期未使用時の画面消去を案内しています。高速な更新を長く続けない注意もあります。これを別の電子ペーパーへ一律に適用せず、使う画面の説明書を確認します。E1002の更新・保管上の注意

常時表示できることは、秒針やアニメーションへの適性を意味しません。秒ごとのPC負荷グラフ、滑らかな表情、頻繁に動くUIが欲しい場合は、LCDやOLEDを選ぶ方が用途に合うと考えられます。

出典・確認先:E Ink:表示保持と反射型表示の特性Seeed:reTerminal E1002初期設定と注意事項(2026-09-11確認)。

公式資料から確認

文字中心か、色が必要かで選ぶ

「電子ペーパー対応」という一言だけでは、更新の速さや部分更新の可否は分かりません。以下はreTerminal E1001とE1002に限ったメーカー公表値です。自作機の実測値や、同じ大きさの全パネルに共通する値ではありません。

Seeed公式仕様の比較(2026年9月11日確認)
項目E1001E1002
画面7.5型・モノクロ4階調7.3型・カラーSpectra 6
解像度800×480800×480
メーカーの更新時間表記2〜5秒15〜20秒
部分更新対応非対応

Seeed公式の機種比較では両機種の動作温度を0〜40℃としています。冬の屋外や夏の直射日光下に置けるとは限りません。更新時間も、利用するモード・ライブラリ・温度条件を確認する対象です。

文字を読む予定表やタスク一覧なら、まずモノクロで足りるか考えます。家族ごとの色分けや色付きサインが必要ならカラーが候補です。ただしカラー機を買っても、使うアプリや描画ライブラリが目的の表示方式に対応しているかは別に確認します。「何色出るか」より「何秒待てるか」も購入前の大切な条件です。

出典・確認先:Seeed:reTerminal E Series公式比較(2026-09-11確認)。

作り方・選び方の提案

画面を配線するか、画面入りの端末を選ぶか

部品から組む:接続そのものを学びたい人へ

ESP32開発ボード、対応する電子ペーパーモジュール、配線部品、USBデータケーブル、電源、必要ならケースを揃えます。裸の表示パネルと制御回路付きモジュールは同じ買い物ではありません。画面の型番・制御IC・接続方法・ピン配置・公式サンプルを確認し、選んだESP32/S3/C3と開発環境で使える組合せにします。

3.3Vの信号と5Vの給電を混同せず、双方の電源・信号条件を照合します。USBが5VでもGPIOへ5Vを入れてよいとは判断しません。電池運用も、電池だけを追加すれば済むとは限らないため、適合する充電・保護回路まで確認します。

搭載済み端末から:配線を減らして情報表示を作りたい人へ

E1001のような端末は、画面・電池・ケース等を含んだ構成です。ただしWi-Fi設定やアカウントへの紐付け、表示内容の作成は残ります。ハードウェアが揃っていることと、自分の予定表が完成していることは別です。E1001の初期設定手順

2026年9月11日にSeeed Studio公式店で確認した1台の表示価格は、E1001が69 USDE1002が99 USDでした。いずれもSpecial Price・在庫表示を確認した時点の値です。送料、日本向けの税、決済時の換算を含む円の総額は未確認で、国内の固定価格ではありません。

比較するのは基板代と端末代ではなく、同じ完成状態までの費用です。自作側は画面・ケース・配線等を加え、搭載済み側は同梱分を二重計上しません。未確認の費用は0円にせず、確認できた小計と分けます。

画面サイズだけを先に決めず、必要な文字数、置き場所、電源までの距離も測ります。配線できる技術があっても、机に置く完成品として使うには、接続部の保護やケースの安定性まで考えておくと手戻りを減らせます。

出典・確認先:Seeed:reTerminal E1001初期設定Seeed公式販売:reTerminal E1001Seeed公式販売:reTerminal E1002(2026-09-11確認)。

作り方・選び方の提案

画面を買う前に、データの入口を確かめる

ネットにつながるだけでは、個人の予定やPCの状態は届きません。天気なら地域の指定と取得方法、予定なら本人のアカウント認証、タスクなら読取り権限を確認します。APIの利用料金・回数制限・データ再表示の条件はサービスごとに異なるため、「全部無料でずっと動く」とは扱いません。

PCやサーバーに取得処理を置くなら、その機器を停止したときの挙動も決めます。ローカルLLMで朝の一言を生成する構成では、PC稼働と生成処理が依存先になります。クラウドAIなら利用契約・API料金・外部への送信内容を確認します。AIの文章を、事実確認済みの天気や予定と混同しない表示も必要です。

最初の完成までを3段階に分けると進めやすいでしょう。

  1. 固定の1画面を出す。「今日やること」を手入力し、文字の大きさと日本語表示を確認します。
  2. データを一つ接続する。天気か予定のどちらかを選び、手動更新で表示を確かめます。
  3. 自動更新と失敗時の表示を足す。取得時刻を残し、更新間隔を決めてから電池運用へ進みます。

色数や小さな文字を増やす前に、机から普段見る距離で読めるかを確かめます。スマホ用画面の縮小版より、一つの情報に絞った大きな表示が使いやすい可能性があります。

更新間隔は「新しい情報が必要になる場面」から決めます。卓上カレンダーなら日付が変わるとき、予定表なら出発前、タスクなら内容を変更したとき、という設計が考えられます。時計も秒針を外して時刻だけにする方法があります。ただし更新処理そのものに時間がかかるので、正確な秒表示や確実な通知が必要な用途は、手持ちの時計・スマホ等も併用して判断してください。

公式資料から確認

PaperS3は終了品・ロット差を確認する

M5Stack PaperS3は4.7型タッチ電子ペーパーと電池等を持つ搭載済み構成の例です。ただし2026年9月11日のM5Stack公式店ではC139にEOL表示を確認しました。現行品として入手を勧める枠には置きません。流通在庫や中古を検討する場合は、状態・保証・版数も条件になります。公式店のPaperS3掲載

公式資料には初期ロットでQC3.0/2.0充電器の使用による高電圧損傷のおそれがあり、v1.1/v1.2以降は対象外との注意があります。背面の版数表示を確認し、初期版や版数不明の個体では該当充電器を避け、公式の給電案内に従います。これはPaperS3の特定ロットの注意で、全ESP32製品の共通不具合ではありません。PaperS3公式の注意・版数確認

出典・確認先:M5Stack:PaperS3公式資料M5Stack公式販売:PaperS3(2026-09-11確認)。

作り方・選び方の提案

静かな情報板が欲しいなら候補にする

買う価値がありそうなのは、予定や状態を机に置き、数秒以上の書き換え待ちを許容できる人です。配線も学ぶなら部品から、まず自分用の表示を作るなら搭載済み端末から選びます。購入前には日本向け型番と技適表示・アンテナ条件も確認してください。

秒針、表情アニメーション、素早いタッチ操作が主目的ならLCD/OLEDが候補です。そもそも常設表示を使うか迷うなら、手持ちの端末や紙で一週間、同じ情報を置いてみる方法もあります。更新の設定や保守に時間を使いたくない場合は、用途が完成済みの市販品を探す選択も自然です。

E1002の公式が示す約3カ月の電池寿命は標準設定と更新頻度に関係する値です。自作コードや常時通信で同じ時間動くとは言えません。メーカーの電池運用条件を確認し、自分の構成での電池寿命は未測定として判断します。

表示とプログラムができた後に、電子ペーパーの枠や前面パネルを自作したい場合は、レーザー加工・外注・既製ケースで作る方法を比較できます。最初の試作品のために、加工機まで購入する必要はありません。

出典・確認先:Seeed:reTerminal E1002初期設定と注意事項(2026-09-11確認)。

次に決めたいことから読む

ESP32の全体像と、作れるものを見る

出典と、まだ確認できていないこと

仕様・価格・在庫表示は確認日時点のものです。構成例や制作の順番はNoverunaの提案であり、実機での性能測定ではありません。

未確認事項(UNKNOWN)
  • 紹介製品の実機での見やすさ・残像・動作感は未確認です。
  • 国内購入の税込価格・送料・最終円総額は未確認です。
  • 自作構成での電池寿命と、選ぶAPIの料金・認証・利用条件は個別確認が必要です。

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